北区社会福祉協議会と協働運営の学習支援教室が、区内に7か所あります。 コロナでお休みしている教室もありますが、社協がZoomで運営者向けの研修をしてくれて、全教室から20人ほどが参加し、最後の30分ほどは、グループに分かれて他教室のメンバーと意見交換もできました。
内容は「子どもと若者のセーフガーディング」 国際NGOの「ワールド・ピジョン・ジャパン」の職員の方たちが、講師です。
◆セーフガーディングとは? 国際協力の分野において、2000 年代初めに西アフリカ地域で、国連職員から地域リーダーに至るあらゆる層の関係者により、子どもに対する性的搾取・虐待が広く横行した。 国連は「人道支援の影で見逃されてきたこのような人権侵害を一切許容しないという決意を表明し、国連および連携団体や個人と協力して性的搾取・虐待の予防のための具体策に着手。 開発の現場で活動を実施する NGO 側も「子どもの保護指針」 を団体内に制定した。さらにその動きは、組織の責任や手続きを明確に打ち出す「セーフガーディング」と呼ぶ包括的な取組として徐々に発展してきた。 ※買春が発覚した国際NGO職員が解雇された後に、別の団体に勤務して、これを繰り返した例もある。
◎国内での被害の例 スポーツ界において、身体的虐待だけでなく、監督やコーチから大声で罵声を浴びせられる。元キャンプ添乗員(看護師)である男性が男児の性的虐待を繰り返した。報道で、若者の個人情報を保護せず、身元が暴露されて中傷に発展。 ⇒団体の責任で、予防・対応できることを全て行う必要がある。
◎セーフガーディングにより、 • 子どもと若者が守られる • 組織の役職員・関係者が守られる • 組織に対する信用が守られる
各々の組織においては、役職員と関係者 (インターン、ボランティア、訪問者、会員、寄付者、外部専門家・講師、取材記者や通訳等)、パートナー団体 (協働する現地 NGO、物資調達や各種サービスを担う委託業者・団体等) が、セーフガーディング指針や行動規範を遵守するよう周知し、人材育成も図っていく必要がある。各組織の活動内容や子どもへの影響を踏まえて、セーフガーディング指針にその適応範囲を明記しておくことが必要。
①指針(行動規範)を作成 適切・不適切な行動を明確化する。対策・対応を確認。組織的な予防の努力をし、参加者の安心を高める。 ②遵守誓約書 ③研修 ④覚え書き(協働団体にも) ⑤説明責任
◆情報交換会 「ワールド・ピジョン・ジャパン」の職員の方と他教室の方、4人で話しました。 *「子ども同士」でも必要なことだという意見があり、子どもの権利条約の手引きである「ワニブタ絵本ガイドブック」を紹介しました。教室に置いて、子どもに読んでもらうといい。
*大学生の講師も「若者」、守られる対象になる。 *LGBTについての理解も、話題に。 *お話の中に「身体的接触はしない」ということがあった。教室でもそのことが気になっている。フラフラ歩き回っている子を椅子に無理に座らせる時も接触する。おんぶなどをせがむ子もいる。こういう場合は? ⇒発達障がいや愛着障がいの子もいる。無理に座らせても勉強しない。各人の年齢や様子を見ながら対応を考える。
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